「いいかい、うちの老健には150人以上の利用者さんが入所している。
地域密着とかじゃないからM市から来た人やC県から来ている人も住んでる。
それをうちのY市が保険者となって全員分お金払ったら、Y市が貧乏になっちまう。
150人だよ、150人!
だから、うちの老健みたいな施設は、「ここに入る前に住んでいた場所の市町村が保険者(介護保険のお金を拠出してくれるところ)になるってことだよ。」
と、あたしがブツブツ、独り言を言っている。
ケアマネ勉強を家でしていると、家族のみんながいろんな事を話すので、(例えば、学校でこんなことがあったとか、腹減ったとか、個人面談いつにするとか)あたしも負けずに大きな声でテキストを読んだり、介護保険の説明をしたりしている。
ひかるが切羽詰った様子であたしに話しかけてきた。
「明日までなの、家庭科の宿題。まつり縫いと、二つ穴ボタン、四つ穴ボタン、足のついたボタン。
4種類も・・・・。出来ないよ、、ママやって!」
私「なに言ってるの、授業で先生が話したことをちゃんと聞いてないからじゃない、ママは忙しいんだよ。今日中に40ページまでやるって決めたんだ・・・自分でやりなよ。・・・・まつり縫いは・・・こうやってこっち側の布地をちょろっとすくって、まつるんだよ・・・。」
ひかる「口で言ってもわからないよ、ママがやってよ・・・。」
私「そこまでサービス提供しなくちゃならないのかい!!現物給付ってやつかい!!ふん。そんな時間はないよ」
こんな感じで軽くあしらってしまって、私はひかるの家庭科の宿題がどうなったのか、気になっていた。
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