現場と学生

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先日、とある介護職研修のグループワーク(KJ法)の際、学生さんが2人参加していた。

1人はIT関係のお仕事をされていてその後介護福祉士の養成校に入った方だ。

面白い話をしていた。

 

「1年生の後半の実習まで、先生が教科書通りに教える。そして実習に行って帰ってくると

『どう?全然違ったでしょ?』と先生が言うらしい。(取り違えかもしれないので確信がないが)

 

要するに最初から「現場は教科書と全く違うから」と吹き込まず、実体験を通して学生が「なんだ全然違うじゃないか」と気付くのを1年生の後半まで待つ、という話だったように記憶している。

 

先入観があるとおそらく感じ方どころかモチベーションまでまるっきり変わってしまうので、前知識を与えず「それ行って来い!」と送り出すのは、それはそれでいい方法なのかもしれないが、あまりの現実の厳しさに「ああ、こんな仕事、あたしはしたくない、出来ない」と自ら判断させ淘汰する第一の関門になるのかもしれない。

 

これだけ社会的地位も報酬も低く、「うちの子どもだけは介護職にはしたくない、高齢者福祉の仕事をさせたくない」と思う介護職員がたくさんいる現状でそれでも「介護の勉強をしたい」「高齢者福祉の勉強をしたい」と思う人にはそれぞれ千差万別の理由やバックグラウンドがあるに違いないと思うのだ。

 

 

日本の介護福祉士はおそらく統計を取れば「ヘルパー2級を取り介護の現場で働いて3年経ったので介護福祉士を受験して受かり介護福祉士になりました。」という人が多いだろう。

 

私のように全く違う仕事をしながら学校に通い(と言っても通信だが)介護福祉士を取った人間は少数派だ。

中には介護の仕事をしているうちにちゃんと勉強したい!と通信の学校に通って介護福祉士を取る人もいるがそういう人もやはり少数派だ。

 

3年実務で介護福祉士を取る人にはそれぞれ「お手本にする人」がいてそういう人たちの影響を受け仕事をおぼえる。

 

学校で資格を取った人間は実習でお手本を見つけるには期間が短く教科書にお手本が存在していた。

 

だから私は教科書お手本の知識で介護福祉士としてデビューし現場派と合流していった。

 

 

働き始めると「学校で取った」とか「実務で取った」とかあまり関係がなくなる。

 

 

「現場そのもの」が先生だ。

 

 

学校で習ったこと、でなく ここで習ったことを積み重ねていくようになる。

 

 

水泳と同じように教科書でなくて水(現場)の中で体を動かしておぼえていく。

 

 

それが介護職員の仕事の覚え方だ。

 

 

考えてみればケアマネ試験なんか難関と言われるが「学校で取った」人なんて1人もいない。

 

 

 

仕事をしながらいかに勉強をするか、どんな知識を身につけるか、それはその人の目指すキャリアによって変わっていくのだろう。

 

キャリアがアップしていくにつれモチベーションも上がって行く。

 

その時「なにが自分に向いているか」「なにをすればキャリアアップ出来るか」「なにをすれば認められるか」

 

学校の先生なんかいないもんだから教えてくれる人がいない。

 

進路指導室なんて存在しない。

 

ただスーパーバイザーが有能だと介護職員を上手にプロデュースするのだろうなあとそう思ったりする。

 

 

*******

 

 

働きながら大学に行き始めた時、「なんの必要があるの?」とよく聴かれた。

 

必要?

 

そんなものわからなかった。

 

介護福祉士を育てる人になりたい、ただただそう思っただけ。

 

自分の強みは

 

『「勉強したい、でもどうしたらいいの?」と悩みながら働いていた人』としての

 

あなたの先輩です。

 

と言えること。

 

引き出しを増やそう。

 

介護職だからって介護の勉強だけじゃつまらない。

 

私はレクが得意だった。

 

あなたは?

 

私は認知症フロアに5年いた。

 

認知症フロアの利用者さんに育ててもらった。だから恩返しがしたい。

 

あなたは誰かに「こうしたい」とか「これをやってあげたい」とかそういうものがある?

 

 

 

こんな単純な理由だよ、あたしが勉強したい、大学で学びたいと思ったのは。

 

 

********

 

 

昨日、笑福会のくるみやくんがうちの認知症フロアのレクリエーションを見学しにきてくれた。

 

くるみやくんは大学院で心理学を専攻し(他の大学で心理学を教え)今、博士課程をとっている。

 

「認知症を有する人などのコミュニケーション」について研究をしている人だ。

 

 

一緒に体操をしてもらって、 ジェスチャーゲームではお題まで出してもらった。

 

 

レクが終わった後に、認知症フロアの主任と3人でいろいろ話し合った。

 

 

私のレクを見ていただいていろいろアドバイスを頂いた。

 

 

*「レク進行が2人いるといいですね。」

 

*「このレクの時間を継続的におこなうとこの時間の覚醒が習慣化されるかも」

 

*「このレクリエーション評価表は点数化した方がいい。」

 

 

 

こういう機会を設けて良かったと思った。

 

「学校出の人は現場がわからないから。」

 

そういう先入観を持っている人も多いと思う。

 

でも学校を出て現場で頑張って、なんとかこの現状を打破したくて、大学に行く人間もいる。

 

くるみやくんも特養で働いていた元介護職員だ。

 

 

研究の話をした後に「・・・こんな人、トイレに座れるの?って人をね、どうしてもトイレで排泄をって、、、、大変だった・・・・。」と現場の話をする人だ。

 

 

現場にいて学校で学んで現場に還元しようとする人がいる。

 

 

もっともっとお互いに情報や知識を共有して、もちろん、私なんて博士課程の人の話す事がわかるかどうか疑問だけれど・・・・。

 

学び合っていきたい、とそんなことを強く思ったりした。

 

 

コメント(1)

先日は、ありがとうございました!
おもしろかったです!
私は、現場で疑問を持って、研究を始めた人間なので、
やっぱり現場に近い形で、これからも研究を進めていきたいと思っています。
なので、時々お邪魔すると思いますが、よろしくお願い致します。

あのあと、全く別の施設で働いている方とお話しする機会があって、
そしたら、JUNKOさんのブログのこと、知ってました!
さすが、有名人ブロガー!

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JUNKO's プロフィール

Junko
名前*JUNKO

年齢*48歳

仕事*デイサービスの介護職員をしながら勉強を続けています。社会福祉士、介護支援専門員、介護福祉士、認知症ケア専門士です。

キャラ*ずぼらなA型、情熱的な天秤座、勘違いだらけの人生・・でも辻褄合わすの上手・・・。泣いたり笑ったり怒ったり哀しんだり、喜怒哀楽の激しい性格です。

趣味*バンド・・・・下手だけどドラマーです。キーボードやる時もあります。直球のロックが大好き。ハモるのが好きでコーラスも担当します。昔は作詞作曲もしたけど、今は忙しくて・・・。

好き*音楽、介護、アメリカ映画、英語、チョコ、卵、冒険、ナスの天ぷら、女性っぽい男の人、男っぽい女の人、意外性のある人間、マラソン、お年寄り、子供

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